2013年8月8日木曜日

茶草場とは

茶草場とは、茶園に有機物として投入するササやススキなどの草を刈り取るための半自然草地のことです。
茶園への草の積極的な利用のため、茶園周辺には茶草場が点在しています。静岡では当たり前の風景ですが、他ではほとんど見られない静岡県の特徴的な風景です。そこには希少種を含む多くの草地性の植物を身近に見ることができます。
茶草場から刈り取ったススキなどの草を茶園に敷く伝統的な茶草場農法の技術は、より高品質なお茶を生産しようとする農家の方々の努力により今日まで継承されています。良質なお茶を生産する営みが、結果的に生き物を守ってきたのです。
このように農業と生物多様性が同じ方向を向いて両立していることが世界から評価され、世界農業遺産に認定されました。