茶草場には、環境省や関東東海地域の都道府県で指定される絶滅危惧種を含む多くの動植物が見られますが、中でも申請地域の茶草場にはフジタイゲキやカケガワフキバッタなど、いくつかの特徴的な種が見られます。フジタイゲキ(Euphorbiawatanabeei Makino subsp.watanabei) は、日本の象徴である「富士山」の名を冠しており、静岡県のみに見られるトウダイグサ科の固有亜種です。古くから草刈り場として利用されている半自然草地に生える多年草で4~ 8月に茎の先に黄色い花を咲かせます。現在、絶滅危惧種ⅠA類に指定されています。また、静岡県掛川市の地名を冠したカケガワフキバッタは、申請地域のみに見られる固有種のバッタです。カケガワフキバッタは翅が退化しており、成虫になっても飛ぶことができません。
カケガワフキバッタ |